STORY

あらすじ

何事にも積極的に関わろうとしない「省エネ主義」を信条とする神山高校1年生の折木奉太郎は、姉・供恵からの強い勧めで渋々部員ゼロで廃部寸前古典部に入部する。しかし、古典部には同じ1年生の千反田えるも「一身上の都合」で入部していた。奉太郎とは腐れ縁の福部里志や奉太郎の幼馴染で里志に恋慕の情を抱いている伊原摩耶花も古典部の一員となり、活動目的が不明なまま古典部は復活する。そして、えるの強烈な好奇心を発端として、奉太郎は日常の中に潜む様々な謎を解き明かしていく。

ある日、奉太郎はえるから助けを求められる。それは、彼女が元古典部部長の祖父から幼少期に聞かされた、古典部に関わる話を思い出したいというものだった。古典部の文集『氷菓』がその手掛かりだと知った奉太郎は、仲間たちと共に、『氷菓』に秘められた53年前の真実に挑むことになる。

氷菓

原作 米澤穂信 2001年刊行

〈古典部〉シリーズ第1作かつ著者デビュー作

第5回角川学園小説大賞 ヤングミステリー&ホラー部門 奨励賞

カドフェス杯(角川文庫)2016・2017 高校生1位

2012年 テレビアニメ化

2017年 実写映画公開